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コーン教始動しまーす!


by mittiko_82
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グラフィックデザインとプロダクトデザイン

「グラフィックもプロダクトも同じだよ。コンセプトを打ち出してそれを平面で表現するか、立体で表現するかの違い。」
分かるようでよく分からない。
同じコンセプトを持って、平面と立体で2つ表現した場合、受け取る側は同じように感じるのか。どのような違いで感じるのか。

グラフィックが好きな人は、世の中のさまざまな平面を見て感動するんだろう。私自身、立体物に比べて、平面物にあまり興味がいかないのは
もともとの嗜好に加えて、平面の勉強をしてないからだと思う。
「芸術は勉強しなければ分からない」と誰かが言うように、グラフィックも勉強しなくては、それから作者の訴えるものを感じ取ることはなかなか難しい。
グラフィックにも読み取る力、感じ取る感性が必要なんだと思う。

プロダクトの場合どうか。プロダクトの場合も、あらゆる作品、商品を知らなければ、そのものがどうなのかは評価できないと感じた。
これはいいとか、これはあんまり・・・とか、当然好みで見てしまうこともあるが、好みを超えて評価できるようになるには、やはり勉強がいるのだろう。

私が芸術を学ぶようになって一番よかったと思うことは、世の中の事柄や、世の中にあふれる様々なモノに対して、いろんな見方、感じ方ができるようになったこと。
だけど、それはまだ感覚的なものでしかなくて、それを言葉で表現したり、感動を相手に伝えられるようにはなっていないのだと気付いた。
「感覚」とか「senthing」という言葉は好きだけれど、それを相手につたえられようになってこそプロと言えるのだろうか。

インターンで感じたのは、自分のコンセプト、デザインに込めた感情が、それを見る者に伝わらなければいけないのだということ。
私はこれまで、自分のコンセプトが必ずしも伝わらなければいけないのだとは思っていなかった。むしろ伝わらなくていいとも思っていた。
だけど、ちょっと勘違いしていたのかもしれない。
それを見て「おぉ!」とか「あっ!」とか、“何か”を感じれば、それは作者からすればデザインに込めた感情が何かしら伝わったということなんだろう。
「これのコンセプトは何?」と聞かなくても、「おぉ。」と何かを感じられればそれはいいデザインなんだと思う。
何も感じてもらえないのは寂しい。丸分かりな感じは好きでなくて、分かってもらえなければそれでいいと思っていたが、何も感じてもらわなくていいというのとは違うのだ。

昨日、私がデザインしたTシャツのグラフィックを見せて「これからは何も感じられない」と言われたのは、私の考えたコンセプト、伝えたいものが上手く表現できていなかったから。
グラフィックのテクニックはなくて当たり前で、グラフィックで表現できないのも言ってみれば当然。
グラフィックで表現しようと思わず、プロダクトだと思って考えていいんじゃないか。
だけど、それがどうもうまくいかない。すきっりしたものが出てこない。

こう考えていけば考えていくほど、グラフィックもプロダクトも使い分けるのが気持ち悪くなってきた。
今日一日考えたけど、結局出てこなかった。余計分からなくなった。
グラフィックデザインとプロダクトデザイン_c0067748_2292997.jpg

by mittiko_82 | 2006-01-17 22:10 | DAILY